岩田のもの創り第一弾
もの創りについてご説明します。
唐錦袋帯
『唐錦』とは
地組織は錦地で本金箔を引き、柄には能装束に伝えられる唐織の特色を生かし、特殊な極太の絹糸や太細金銀糸を一越一越経糸に潜らせ縫い分けています。柄を浮き立させた刺繍の様な立体感を醸し出し、また裏の糸渡りを最小限にしているため非常に軽い織物に仕上がっています。
埋め機

埋め機は掘り機とも呼ばれ、土間を掘り下げて高機を据えて手織りを行う機の事です。
(埋め機を斜め上からみたところ・土間を1メートルほど掘り下げています。)
本金箔を一本ずつとります。

三椏やマニラ麻などを交えた上質の和紙に漆を引き金箔や銀箔を押した本金平箔が裁断機で箔切り(曲尺一寸間に90切りで約0.34㎜)され帯の緯組織に織り込まれます。
※曲尺とは
長さの単位で1尺は約30.3㎝。帯を織る機や道具は曲尺で表示します。
※鯨尺
きものや帯の寸法は鯨尺(1尺は約37.88㎝)で表示します。和裁用の物差し(鯨差し)に使われます。
職人さんが竹の箆で本金箔を引き込みます。

片面箔なので箔が裏返らないよう細心の注意と熟練の技術が必要とします。